2012年 11月

あんずの加工品として、一番ポピュラーなのが干しあんずです。

干し柿と同じように、干すことで甘みが増してとても美味しいです。

そのまま食べるのもいいのですが、アレンジすることもできます。

・ジャムに加工する
生のあんずの果実は入手しづらいですし、干しあんずを使ったほうが良いです。

一度水で柔らかくしておいて、戻し汁と砂糖で煮詰めればOKです。

・シリアルに混ぜる
シリアルに混ぜる時には、食べやすいように小さく刻みます。

レーズンやナッツ類も加えて牛乳をかければ、栄養たっぷりですね。

・ケーキに使う
ケーキに使う場合は、刻んだものをリキュールに浸して柔らかくするか、白ワインで煮ましょう。

刻まないでそのままの大きさを生かして、生地に乗せて焼くのも良いです。

その他にもクッキーやパンに混ぜたり、柔らかく煮たものにホイップクリームを挟んで食べたり、ヨーグルトに混ぜて食べたりと様々です。

固定観念にとらわれず、自分だけの食べ方を考えてみましょう。
サクラは日本全国で花見の対象として人気があり、名所も各地にあります。

街路樹としても良く植えられていますね。

様々な品種がありますが、ソメイヨシノとヤエザクラが主流です。

サクラの開花時期は3月から4月で、卒業・入学シーズンともピッタリですね。

一番遅い北海道では、5月になります。

花見といえばサクラ!と思っている人も多いですが、あんずの花も見事です。

サクラと同じ時期に、あんずの花も開花時期を迎えます。

あんずとサクラは同じ分類をされるので、樹木も花もそっくりです。

時期も近いので、あんずの花をサクラだと勘違いする人も多いです。

サクラの木肌は横じまがありますが、あんずは縦じまがあります。

また、サクラの花は葉柄が長いため、枝から離れて花が咲きますが、あんずは枝にくっつくようにして咲きます。

また、花があるときに葉が生えてきたら、あんずではありません。

木肌と花の付き方のポイントさえ抑えていれば、サクラとあんずを見分けることは容易です。
カリフォルニアの南西部は、地中海性気候に分類され、太平洋からの風でじめじめせず、非常に快適な気候です。

カラッとしている地中海性気候は、あんずの栽培にも適しています。

この地方で栽培されるあんずは、カリフォルニアあんずとしてとても人気があります。

ドライアプリコットは南アフリカ産、トルコ産など様々な産地のあんずが使用されていますが、カリフォルニアのドライアプリコットが一番好きだという人も多いですね。

その秘密は、ほどよい甘さと酸味のバランスです。

南アフリカ産は酸味が強く、トルコ産は甘みが強いです。

カリフォルニア産は、酸味も甘みも兼ね備えています。

カリフォルニアのホリスター地区であんず栽培は盛んに行われ、日本と同じ様に6月ごろから収穫がはじまします。

広大な土地にずらっと並べられたあんずは辺り一面をオレンジ色に染め、やがて美味しいドライアプリコットになります。

有名な品種はブレンハイム種で、かなり肉厚です。

完熟すると桃みたいな甘さなのですが、生のカリフォルニアあんずは現地でしか味わうことができません。
安く売られていたあんずを利用して、自家製ドライフルーツに挑戦してみると、よくあるドライアプリコットの色とは全く違う、茶色い色に仕上がります。

人気のドライアプリコットは、オレンジがかった黄色が鮮やかで、食欲をそそります。

しかしどうして同じあんずなのに、これほど色が違うのでしょうか?

色が鮮やかなドライアプリコットは、漂白剤を利用しています。

亜硫酸塩と成分ですが、これを入れないと乾燥する段階で色が悪くなってしまうのです。

また、亜硫酸塩はワインの酸化防止剤としても利用されます。

漂白剤ということで抵抗感を感じる人もいますが、添加剤ゼロの加工品を摂取することはほぼ不可能です。

むしろ日持ちを良くするために、市販品には欠かせないものなのです。

ドライフルーツから摂取される添加剤はそれほど多くないので、あまり神経質になることがないのですが、もし残留が心配なら、無添加の干しあんずを購入すると良いでしょう。

ただし、生のあんずのときのような鮮やかな色ではなく、くすんだ色になるのは仕方がありません。

日持ちもしないので、冷蔵庫保管して早く食べるようにしましょう。
あんずのように美味しい果実は、虫からも狙われます。

また、農家の人たちは、あんずの病害にも悩まされ続けています。

代表的な病害は、黒星病です。

カビが原因の病害で、果実に黒い斑点が出ます。

小さな店がひとつぐらいだったら、その部分を取り除いて食べればいいですが、さすがに全面に黒星病が発生していると、食べる気も無くしてしまいますね。

他にも、こうやく病、灰星病などがあります。

こうやく病もかびが原因ですが、カイガラムシの排泄物や死骸が元で繁殖し、木を枯らしてしまいます。

灰星病は、灰色のカビが果実に発生する病害です。

害虫はカメムシ、ナシヒメシンクイ、モモノゴマダラノメイガがあります。

カメムシはあんずの汁を吸ってしまいますが、ナシヒメシンクイ、モモノゴマダラノメイガは幼虫が果実を食い荒らしてしまいます。

他にもカイガラムシやハマキムシなどの虫が付くこともあります。

ハマキムシは葉っぱを巻くのでその名がつきますが、放置していると新芽がすべて落ちてしまうことになります。
あんずは加工品が有名ですが、西洋種との掛け合わせにより、生食しても甘くて美味しい品種があります。

また、ちょっと酸味があっても、生の果実が手に入れば手作りのお酒や無添加のジャムを楽しむことができます。

しかし、ドライアプリコットは見たことがあっても、生のあんずはあまり見かけたことが無いという人も多いのでしょうか。

あんずの収穫時期は6月下旬から7月ですが、品種によっても異なります。

実際に店に流通するのは、ほんの1週間から2週間ぐらいなのです。

その1週間を逃してしまうと、生の果実にお目にかかれなくなります。

毎日スーパーや八百屋に行くような主婦ならともかく、これではつい買いそびれてしまいそうです。

それにあんずは日持ちしないため、長い輸送にも耐えられず、あまり広い範囲で流通しません。

確実に生あんずを手に入れようと思うなら、少々お高くなりますがインターネットを活用しましょう。

今では数多くの農園が、ネット販売を手掛けています。

しかし、収穫時期の6月では遅すぎるので、3月、4月ごろからネットでチェックしましょう。
あんずの種は、アーモンドのように油分がたっぷりと含まれています。

アーモンドオイルは食用として流通していますね。

実はあんずの油も製品化されていて、様々な用途で利用しているのです。

パキスタンでは、あんずオイルを食用として利用している地域があります。

炒め物など料理に使われ、アミグダリンという成分ががん細胞を死滅させるのではないかと研究されています。

アーモンドオイルも、昔は薬用として利用されていたのだそうです。

日本ではキョウニン油とも呼び、食用よりは美容に用います。

ヘアオイルとして用いるのが一般的で、粘度が低いせいかさらっと馴染みの良いのが特徴です。

保湿効果があるので、もちろん顔や体に塗って見るのもよいでしょう。

あんずオイルは種の部分を圧縮させて製造しているので、あんずの果実の香りというよりも、アーモンドのような香りです。

香りを良くするために、後から果実の香りを付けているのもあるようです。

店頭ではあまり見かけませんが、ネットで購入することができます。
あんずのお酒といえば、杏露酒(シンルチュウ)が有名ですね。

ネーミングからして中国のお酒だと思いがちですが、実は日本の会社のオリジナル商品なのです。

中国産では、杏子酒という名前のお酒が流通しています。

市販されているあんずのお酒はかなり甘いので、ソーダ水などで割って飲むと良いでしょう。

また、アマレットというイタリアのリキュールは、あんずの種が原料です。

あんずの種はビターアーモンドの香りに似ているため、アマレットもアーモンドのような香りがします。

そのため、アーモンドリキュールだと思っている人多いのではないでしょうか。

家庭でもあんずのお酒を作ることができます。

自家製をするときには、ホワイトリカーと氷砂糖を使います。

あんず1kgに対し、ホワイトリカーは1.8l、氷砂糖は200gから500gで好みに合わせて調整しましょう。

梅酒を漬けるときのように、あんずもへそ(ヘタ)の部分を取って下処理をします。

漬けて3カ月ぐらいすると飲めるようになります。
6月から7月になると、生のあんずが手に入ることがあります。

あんずはとても痛みやすいものなので、安く大量に購入できたら、自家製ジャムを作ってもいいのではないでしょうか。

ジャムの材料は、非常にシンプルで、果実と砂糖のみです。

基本の分量はあんず1kgに対し、砂糖はその半分の500gです。

甘さを控えたいなら砂糖を減らしてもいいのですが、あんずは酸っぱい果物なので、砂糖はあまり減らし過ぎないほうがいいかもしれません。

あんずは洗って半分に切り、下ごしらえをします。

皮は剥かなくても大丈夫です。

鍋に果実を入れ、砂糖を上からふりかけしばらく起きます。

そうすると水分が出てくるので、弱火にかけて、あくをすくいながら煮詰めていきます。

酸が強いので鍋はホーロー製を使うこと、保存容器は必ず煮沸消毒しましょう。

自家製なので、保存料の入っていないジャムが楽しめます。

ただし、砂糖を減らし過ぎると長持ちしないので、早めに食べきりましょう。
南アフリカもあんずが栽培される国です。

日本へもドライフルーツ、ジャム、シロップ漬けの缶詰などで輸入されます。

南アフリカはあんず以外にも、ワイン、オレンジなどで知られています。

南アフリカの干しあんずの特徴は、酸味です。

アメリカ産もやや酸味がありますが、それよりも強いです。

酸っぱいドライアプリコットが好きという人は、があるのが特徴なので、酸っぱいのが好きな人にはお勧めです。

南アフリカは南半球にあり、地中海性気候なので、あんずの栽培にも適しています。

ケープタウンにはワイン農園が数多くありますが、あんずもケープタウンで栽培されています。

広大な敷地のブドウ畑の風景は、知る人ぞ知る美しさです。

南アフリカでは、あんずジャムを料理に用います。

ボボティーというミートローフのようなひき肉料理があるのですが、味付けにあんずジャムやウスターソース、レモンなどを使います。

それ以外にもたくさんのスパイスや、アーモンド、レーズンなども使います。