生薬としてのあんず

あんずは杏仁(きょうにん)といって、生薬としても活用されています。

むしろ薬効目的で栽培されたのが最初で、実を食べるようになったのは近代になってからと言われています。

杏仁は、あんずの種の中身を利用します。

中国にはほんの5g程度しかない蒙古あんずという野生種もあり、実を食べるのではなく杏仁として利用されています。

杏仁の効能は、咳止め、便秘解消、ぜんそくの発作を和らげる、利尿作用、鎮痛作用などがあります。

古来よりあんずを生薬として利用していた中国では、医者のことを杏林(きょうりん)と読んでいたのだそうです。

杏仁は、乾燥させて粉にしたものを利用します。

ただし、杏仁に含まれている成分アミグダリンには毒性があります。

梅やビワ、桃の種、葉っぱにも含まれていますが、エムルシンという酵素と一緒になると青酸を発生させます。

少量であれば問題ありませんが中毒を起こす成分なので、生薬の専門家などのアドバイスを受けながら利用しましょう。